イギリスで車が故障したらどうする?!

車が故障した

クリスマス休みが始まってすぐに、旦那さんの実家へと向かいました、これ毎年恒例です。うちは車がないので、知り合いに借りて車で帰りました。クリスマスは、家族と過ごすのがイギリスでは普通です。なので、クリスマス前は、いわゆる帰省ラッシュとでもいうのかな、車も電車も超混み混みです。

余談ですが、車を借りるようになったのは最近で、以前は鉄道(特急列車)を使って帰っていましたが、イギリスの列車運行状況は、日本に比べると、そりゃもうかなり適当。帰省ラッシュでめちゃめちゃ混んでる時期だって、容赦なく突然列車の運休が掲示版に出されたり、そうなると次の列車に乗らされて、当然席はなかったりするし、その逆もありで、自分の乗る列車は通常運行だとしても、他の列車が運休になって大量の人が乗り込み、自分の席に誰かが座っているとか。そうするとね、けっこう、譲り合い精神が強いイギリスだと、「ここ私の席なんですけどっ(怒)」とかならないで、「いーよいーよ、座りな〜」ってなるんです。素晴らしいことですが、子連れで帰省の荷物を大量に持っていたりすると、かなりしんどかった記憶があります。なので、車がかりれて、ちょっとポンコツなんですけど、鉄道を利用するよりも、Door to doorで荷物詰めるし、断然楽ちんでした。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

車が動かなくなった、さあどうする?!

クリスマス前の高速道路、日本の帰省ラッシュの渋滞ウン十キロほどではありませんが、全体的に車量は多かったです。ちなみに、イギリスの道路は日本と同じ左側通行、高速道路はモーターウェイと言うそうで、道路の名前の頭にMがついています(例:M4とか)。基本、高速道路でも通行は無料なのが、うれしいですね。

高速道路

車からの景色。ね、日本となんら変わりないよね。

イギリスの交通事情と言えば、やはり有名なのは「ラウンドアバウト」。私は、実はまだ免許の切替(日本→イギリス)をしていないので、イギリスでは運転していないので、実際ラウンドアバウトを体験していないのですが、やはり日本ではなじみの薄いラウンドアバウトは、イギリス在住日本人ドライバーが最初にあわあわしてしまうポイントなのではないでしょうか。

助手席に座っていながらも、ラウンドアバウトに遭遇すると、えっえっえっって、ちょっとビビります。特に交通量の多いところだと、「いやー、もう、絶対無理っっ!」って思ってしまいます。いつか運転しなくちゃならなくなるだろうから、あー、今から不安だわー。

さて、クリスマスの帰省中に話を戻します。高速道路を順調に走らせていて、高速から一般道に降りる出口で、ちょっと車が詰まっていました、しょうがないですね、車多いし、出口って渋滞しますよね。ひどい渋滞ではなかったですが、いったん止まりました。そしてすぐに流れが動いたので、車を発進させようとしたら、動かない。「えっ?!」AT車だったのですが、エンジンが止まっている。「あれ?」キーを回して再度エンジンをかけようとすると、全く動かない、うんともすんとも言いません。「えーーーーーーっっ?!!!

出口へ通ずる道は2車線、そのうちの右車線にいたウチの車。当然ですが、うちの後ろは渋滞です、真後ろの車なんてしばらく動きませんでした、動きにくいし、まさか故障とは思ってないし。旦那は、「やべ、やべ」と言ってる割には結構冷静で、他の車だとか渋滞とかあまり気にしてる感じもなく、とにかく路肩に移動せねば、と車のあちこちをいじっていました。

車内ではどうにもならないので、旦那が外に出て車を押すので、アタシがハンドル操作をして、路肩へ車を移動しようと。しかし、うちの車は右側車線。路肩へ移動するのには、渋滞していない左車線を通りぬけなければならない。これどうするの?普通どうするの???

私は、慣れない(というかイギリスでは初めて)車のハンドル握って、かなりビビり腰。旦那は外にでて、車の後ろへ。実は、昔なんですが、旦那の友達が、高速道路で車が故障し一時停止、車外へ出て他の車に轢かれて亡くなった事件があり、高速道路で車外へ出るのは、大変危険な行為だって、身をもって知っていることもあり、出口付近で車の速度は落ちているにしても、かなり怖かったです。

でもね、イギリス人の、チームプレーというか、親切心というか、とにかく優しさにびっくりした瞬間!旦那が車外に出て車を押した時点では、車はビクともしなかったんです。「無理だ・・・」ってね。でも、そんな旦那を見て、他の車が、即協力!その速さと、協力してくれる車の多さといったら!!!こういうシーンに遭遇したことないから、わからないけど、これは、世界共通なのかしら?!困っている人がいたら、協力してくれる人がこんなにいるなんてっ !!!

結局、2台の車が止まって男性が一緒に車を押してくれ(男3人でプッシュ)、車は無事路肩へ移動完了。その間、うちの後ろと、隣の車線に車が止まってくれて、ハザード点灯。後続の車が侵入しないよう、壁を作っていてくれました。そして、無事に路肩へ移動した後は、協力してくれた車複数台の人たちはもちろん、他の待たされていた車も、通り過ぎる際、「やったね!」「良かったね!」といった感じで、みんな手を振ったりしてくれて、なんだよ、この異常に優しい人達っっっ!って、涙あふれましたよー。

と、まあ、イギリス人の優しさに触れられたのは良かった、良かったです。しかし、その後ですわ、どうするよ、動かないよ、車。高速の出口でしたが、その後実家までの道のりはまだ遠い。さて、どうするか。

イギリスでは、恐らく車を購入する際に(それとも、購入した後かな)、契約する車の修理屋さんがあります。日本ではJAFが有名ですが、イギリスでは、このAAが有名なのかと思います。今回借りた車ですが、AAとの契約があったので、AAへ電話し、今の状況を説明、現在止まっている場所へ向かってくれるということになりました。とにかく、うちの場合、私の場合、甘えておりますが、英語ネイティブの旦那がいるので、丸投げですね、すみません、だから英語が上達しないんだ。とにかく、ちょっと英会話力が必要ですが、車が故障したら、AAへ電話すると迅速に対応してくれます。

他にも、RAC(royal automobile club)と、Green Flag (新しい会社。安くて人気。)があるようです。いずれにせよ、車を購入した後に契約、万が一故障などした場合、電話で連絡すれば、対応してくれます。

でもね、旦那が、まあ今回の件もあり、強く周りに言いたいのは、「一番安いプランにはするな」とのことです(苦笑)。実はね、まあ、借りた車ですし、オーナーは自分ではないので、えらそうな事言えないんですけど。AAが来てくれて、車をみてもらったところ、深刻な問題があり、応急処置もできない状態だったのです。で、さて、クリスマスの大荷物を積んだ、私達はどうなるのか。平均的なプランならば、自宅まで送ってくれるそうです。(※曖昧な言い方ですみません。詳細は、各会社にてご確認して下さい。)今回、一番お安いプランだったので、故障した一番近い修理場へと車を運び、そこで、私達も荷物とともに置き去りにされるという羽目に(笑)。いや、笑っちゃいますよ、どうするよーっっっって。でもね、しょうがないよ、友達が復数所有しているうちのポンコツのほうの車だもん、安いプランにしちゃうよね、友達責められないよ。ってなわけで、義父にお願いして、お迎えに来てもらいました。で、迎えにくるまでの時間、修理場のキレイで温かい待合室を貸してもらえました、それは助かった、AA、お安いプランなのに優しい。

結局、無事に旦那の実家に到着し、クリスマスも迎えることができましたが、突然の車の故障は、なかなかスリル満点の、レアな経験ができました。私としては、あの知らない人達の、見事な連携プレーのヘルプが忘れられなくて、人の優しさをひしと感じた事件でした。いや、すごい迷惑かけたんだけどね、ほんとサンキューサンキューって感じです。

いつか、私も、自分でイギリスの免許を所有し、車を運転するときが来るかもしれないんですが、故障が来ても慌てずに、周りの助けを借りながら、AAに助けてもらおうと思いました。AAの人ね、優しかったよー。寒くて雨も降ってきたのに、一生懸命車治そうとしてくれたもん。あ、でもそれは、日本のJAFも一緒ですよね、私おせわになったこと数回www。どこにいても、困ったときに助けてくれるサービスには、ほんと感謝しかないですよね!

コメント