引き続き、クリスマスの時のお話です。ちょっと、興味深い内容だったので、新しい記事としてアップします。
クリスマスの日に、一通りクリスマスの催しを終えてから、ご近所の親戚のお家に集まりました。もちろん、ほぼイギリス人でございます。
毎年あるこの行事、避けては通れない行事。イギリス人と結婚して、異国人の親戚ができた私、というかあっちからしてみれば、親戚に英語が通じない異国人が入ってきたという感じ。もちろん、ウェルカムはしてくれますが、親戚集まっての盛り上がる近況報告や近所のうわさ話などに、私が入り込めるわけもなく、かといって、私に話題を降られても話す能力もないのは重々知られていますんで、まあ、ほぼ、いるのかいないのか、な存在として数時間滞在するわけです。
最初の頃は、気が重いイベントの1つでした。時間がたつのがゆっくりな気もしたし、何よりも、たまーに、「どお、ロンドンの生活は慣れた?」とか「友達できた?」とか質問されたりするんですが、質問の内容も曖昧にしか聞き取れないし、返事の英語も不安だし、とにかく、そのたまーに振られるだろうからと、ずーっとドキドキしていなきゃならないのが、何気にストレスだったりしていました。
でも、慣れてきたのかな、なんとなく、今回は皆さんの言ってることも飛び飛びだけどわかる気がしたし、質問されるのも、結構聞き取れて答えられて(親戚の人も私のためにゆっくり簡単に話してるんだと思うけど)、今までほどビクビクせずに時間を過ごすことができました。
しかーし!
問題は、子ども達。親戚の中にも子どもがいるので、この集まりの間は、子どもは子どもでおもちゃで遊ばせてるんですが、英語も難なく話せるようになってきた息子なんかは、もう楽しくてしょうがなくて、この歳の子ってしょうがないのかもしれないけど、ちょっときたない言葉、日本語で「おしり」とか「うん◯」とか「おしっ◯」とかのシモネタを喜んで話すんです。さらにうちの子は、クレヨンしんちゃんが大好きなので、調子乗るとお尻だしたりする、これ、イギリスではアカンです、本当にアカンです。
でね、親として、子どもの叱り方も、イギリス的には、怒鳴るのはあまり良くないんですよね、良いしつけは静かに説教する感じ。渡英してすぐの頃、公園とかで勝手に遠くに行った息子に向かって「こらー!何やってんの!あんまり遠くにいくなー!」などちょっと強めな口調で叫んだりすると、旦那に「子どもに向かって怒鳴るな」と注意されました。子どもに怒鳴るのは、アジア人が多いらしいけどね。
で、ホント、前置き長いんだけど(汗)、今回もイギリス人全員集合の中、息子が汚い言葉発したり、お尻だそうとしたりするわけ。もう、アタシ、今日ばっかりは、自分の英語よりも、子どもの態度にヒヤヒヤしていて。とはいえ、あまり強く「こらー!」って言ったら、大勢のイギリス人に、「子育てがなってないわな」とかって思われたらやだなとも思ったので、日本語なら意味もわかんないだろうし、大声ださなきゃ平気だろうって思って、
「息子くん、ダメ!そういう事したらダメ、って言ってるよね。ダメ!っていつも言ってるよね。ダメだからね、わかってるよね、だめよ。」
って、怒鳴らないよう、そこそこの声量で、やんわりと、ダメ、ダメ、のダメ出し連投してました。
親戚会がおひらきになり、家に帰って来て、お義母さん(日本人。40年以上イギリス在住)に、ダメって言わないほうがいいわよって、注意されました。最初意味がわからず、怒鳴らずやんわりと注意していたんですが、いけなかったですか?的なことを言ったら、日本語のダメが、英語のdammitに聞こえるらしいんです。この英語、かなり汚い言葉で、普通に使うのもNG、ましてやお母さんが子供に使うなんてもってのほか!というような英単語みたい。今日、私がダメを連発してて、一部の人が、私の事を冷たい目で見ていたと、そんな落ち込むような報告まで受けまして、なんか思いっきり沈みましたわ。
ま、でも、まあ、しばらく会わないし、いっか。と立ち直れましたが、しかし、ちょっと、面白いですよね、日本語使えば、誰もわかんないだろうなって、思ってたら、日本語としてではなく、英語の別の言葉に聞こえてヤバいって。空耳アワーですよね、他にもありそう。とにかく、日本語の「ダメ」は、あまり多用しないほうが、安全みたーい。言い方にもよるとおもうけどね。
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