昨日、ネットを見ていたら興味深い記事がありまして。
病院の受付で腹痛を訴える女性。泌尿器科か内科か選べと言われてるが自分じゃわからないですっ!と訴えてる。日本の病院はどーして全く専門知識のない患者本人に受診科を選ばせるのか。
Twitterで議論されていたまとめを元に書かれているんですが、へーなるほど、そう言われてば、そうだし、そう思ったこともあるなぁと、自分の日本の病院でのやりとりを思い出しつつ、記事を読ませていただきました。
ちょっと話がいったんずれますが、イギリスの医療制度は、イギリス在住者であればNHS (Natural Health Service)と言われる公的医療機関で無料で診療をうけることができます。税金を支払う能力がない人でも診療OK。それに診察に続く、手術、入院なども基本無料でうけられます。処方箋は金額がかかるらしいですが、条件によっては無料になります。
NHSで、診てもらうには、まず、GP(General Practitioner)と言われるかかりつけ医を見つけて登録しなければなりません。通常は自宅に一番近い病院を選びます。登録はGPへ行けば簡単にできます。
いざ、具合が悪くなった時、まずすることは、GPに予約をします(電話か窓口。最近ではインターネットで受付できる所もある)。予約をとります。予約日に GPへ行きます。ちょいと待って問診してもらいます。薬で良くなる軽症であれば、処方箋がでて終了。ちょっと専門医に診てもらったほうが良いと判断されれば、紹介状を書いてもらい、別の大きな病院へ。予約はその場でGPの先生がしてくれる場合が多いと思います。そして予約日に、専門医のいる大きな病院へと向かい、専門的な診察をしてもらうというわけです。GPでは採血などの検査もできるので、症状が軽いか重いか検査をしてから、大病院へ行くか行かないか決められる場合も多いです。
詳細はこちらにのってまーす。ちょっと古いので値段や細かい部分は変わっています。
でね、さっきの記事にもどるんですけど、日本のお医者さんでのやりとりを見ていると、って、ようするに、このイギリスの「GP」みたいなものがあれば良いってことだよなって思ったんですよね。
日本にいて、具合が悪くなった場合、”多分こんな症状だからこの科の病院でいいよなって思ったら異常がなくて実は別の病気だった”、とか、”何科を受ければいいのかわからないから総合病院にいって受付で症状を書いて指定された科に行ったら別の病気だった”、とかそういう問題が起きる場合が少なくないってわけですよね。専門医に診てもらう前に「あなたの症状は◯◯っぽいから〇〇科に診てもらうのが良いでしょう」って、自分や受付嬢のような素人に判断を任せて無駄なお金と時間を使うのではなく、ちゃんとした医学の知識のある人に判断して欲しいってことですよね。それは専門医側からの意見も同じなんだってことですよね。ってことは、まあ、必要なのはイギリスのGPのようなかかりつけ医なのかなって、思いました。
でも、私、こっちにきて、このイギリスの制度、無料はいいよね、無料は。でも、英語ができないという理由もあるけれど、GPに予約をして、GPで診てもらって、検査しようってなって、血液検査の予約をして、別の日に血液検査でGP来て、血液検査の結果を聞くための予約をして、別の日に血液検査の結果を聞きに来て、専門医の診察が必要ですって、専門医紹介してもらって、予約してもらって、別の日に専門病院へと向かう。いやー、いくらGPが近所だからって、めんどくさい!目的の診察を受けてもらうまでの道のりが長い!
私の場合、予約をとるたびに英語を話さなければならないというストレスもあるため、本来GPはかかりつけ医で、なんでも相談できる身近なお医者さんのはずが、かなり足は遠のいている現状。また、無料はいいですが、別の言い方をすれば、誰でも診察してもらえるわけなので、衛生的にも限界があるかなと思ったりするわけです。例えば待合室に外で生活しているだろうなって人がいたり、朝からお酒の匂いがするなって人がいたりも、あるって事です、まれですが。
私は持病をいくつか持っているので、日本でもいくつか病院にはかかっていましたし、こっちですぐに病院に行かなくてはいけなかったという状況でした。渡英すぐに、日本からの紹介状を持ってGPへ行き、先述の通りの流れをふんで、専門医まで行き、日本で服用していた薬をこちらでも処方してもらいました。その時、渡英すぐで慣れないというのもありましたが、正直、イギリスの医療制度よりも、お金がかかっても日本の医療制度のほうがいいかなって思いました。
でも、この記事読んで、初めてイギリスのGPという存在を少し見直しました(見直すって言い方もへんだけど)。たしかに、お医者さん(GPの)自体は、ちゃんとした医者なので、診察の判断も確かだし、あと庶民的で優しい。そう、GPのお医者さん、なんとなく、診療費が無料だからそう見えてしまうのかもしれないんだけど、お金持ちそうに見えないんです、だからちょっと親しみやすい(笑)、あんまりえばってる人に会ったことないです。でも、どうなのかな、医者だからやっぱりお金持ちなのかな、なーんて、どうでもいいか。
ちなみに、日本人向けの日本語が通じる病院もロンドンにはいくつかあります。プライベート(私立)ですので、診療費は高いそうです(一度も行ったことないのでわかりませーん)。ですが、保険がおりるのかな、まあ、そこらへんの仕組みは私はわかりませんが、でも、駐在で来英している方は、私の知ってる限り皆さんほぼ日本人向けの病院に行っています。羨ましいです。やっぱり病院で、症状とかは日本語で詳しく説明したいよね〜!
あと、GPで診てもらうのに必ず予約が必要なので、本当に急に病院に行きたい時には救急に連絡するしかありません。これもちょっとね〜と思うところで。特に子どものケガや病気は、すぐに診てもらいたいとか思うので、日本だったら小児科に電話してこれこれこうでって説明したら、今すぐ連れて来て!とかって言ってくれたり、様子見で大丈夫ですって言ってくれたりだったなぁって思うと、小児科だけでも、GP通さずに診てもらえればなって思っちゃう。うちの子はもう赤ちゃん年齢は超えたので、そこまで心配ごとはないけれども、英語クラス(基本、小さい子持ち)の他のママたちは、子どもの突然の症状で救急車を呼んだって人、かなり多かったです。参考までに、イギリスの緊急時連絡先(警察、救急)は、「999」です。昔、電話がダイヤル式だった時に、一番時間がかからない番号は「9」なので「999」なんだって。(例えば「1」だと1を回して戻るのにダイヤル式だと時間がかかるから、その間に殺されたり死んだりしたらアカンからとのこと)
というわけで、なんか、今日の文章はめちゃめちゃですみません。慣れない、ちょっと賢い系なネタを選んでしまったもので、私の頭脳と文才がついていけませんでした、申し訳ないです。
言いたかったのは、イギリスの医者いやだー!って思ってたんだけど、それもこれも、英語をもっとわかるようになれば、予約も診察も処方箋も、全てストレス無しで無料で対応してもらえるわけで、英語さえできれば(あと汚いのを少し我慢すれば)イギリスの医療制度はなかなかなかなか良い仕組みなんだよって、そういうわけです。いつになったら、英語のストレスがなくなるんだか、はぁーです。
旦那さんには、近所のカフェでバイトを始めろと提案されていまして…、他の店員に迷惑がかかるからまだ無理だって言ってるんだけど、こういうのって無理してでもやるべきなのかな。その一歩が、新しい英語の世界への扉を切り開いてくれるきっかけとなったりするのかな、もしや!しかし、その勇気が・・・ない・・・orz
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